過去の講義

Past Courses

経営学(Business Management), 2016-2024

経営学(2021年度秋学期から)

  • 経営学(秋学期)では、オリジナル教材を用いて、2年生以降のゼミや専門科目を履修するための基本的な知識を身につけながら,企業経営やビジネスの思考の軸を身につけることを目指しています。

【経営学】

  • この講義では、春学期の初歩的な経営学の学習をふまえて,2年生以降の専門的な学習に向けて、経営学の主要テーマに関する基礎的な知識を学びます。具体的には、「経営総論」3パートのうちの「経営」パートで学んだ、4つの大きなテーマである「経営と企業」、「革新と戦略」、「管理」、「組織」を、それぞれ3回に分けて、事例を用いながら、関連する専門領域の基本的な理論や考え方とともにより深く理解していきます。

  • 参考書として、左記テキスト(中川功一ほか(2021)『考える経営学』有斐閣 )を上げておきます。図書館などで目を通してみて下さい。もし一人でも読めそうと思ったら、購入して毎回の授業内容と関係する部分を読んでみると、より理解が深まると思います。

経営学A・B(2020年度まで)

  • 経営学A・Bは、左記テキスト(『経営学への扉 第5版』)をもとにして、経営学の様々な基礎知識を学びながら、2年生以降で専門的に学んでいくために必要な「経営学の見取り図」を理解することを目指しま

【経営学A】

  • 経営学 A では,経営者が企業や組織をどのように運営していったらいいのかにかかわる学問領域である経営管理論系を中心にした講義となります。内容的には,二年生以上で履修する経営管理論や公共経営学,経営戦略論,経営組織論,マーケティング論や人事労務管理などの基礎を学んでいきます。 一言でいうと,企業がおこなう様々な活動を確認しながら,経営の基礎知識を学習します。

  • ヒト(1-6章)、モノ(4-5章)、情報(7章)、戦略と組織(3-2章)、NPOとFPO(18章)

※カネ(8-9章)はカリキュラムの関係から秋学期に学びます。

【経営学B】

  • 経営学 B では経営者や企業が社会において果たす役割にかかわる学問領域である企業論系を中心にした講義となります。内容的には,二年生以上で取る企業論,CSR,経営史,財務管理論や国際経営論などの学びに向けての予備的な学習を行います。 一言でいうと,様々な営利企業の特徴や役割を確認しながら,経営の基礎知識を学習します。

  • 企業の成長(10, 12, 16, 17, 9章)、企業とステークホルダー(13, 14, 11, 8, 15章)

国際経営史(History of International Business), 2015-2018

国際経営史の研究は,企業が,どのように政治,経済,文化など幅広いコンテクストと相互作用しながら,組織を構築し,国際化していくのかという視点から様々な考察が展開されてきた。近年,資本主義のグローバル化に伴う正負の影響に関する議論を背景にしながら,企業や企業家の役割に関する問題が一つの大きなテーマとして注目されている。

本講義では,第一次から第二次グローバル経済における企業の役割の理解を通して,グローバル資本主義と企業の今日的課題を考察していく。国際経営史Aでは,19世紀末から20世紀中頃までの第一次グローバル経済期を検討対象とし,経済成長だけでなく恐慌や戦争と企業のグローバル化との関係を検討し,国際経営史Bでは,20世紀中頃から現在までの第二次グローバル経済期を対象とし,戦後の技術革新やサービス産業における企業のグローバル化を中心に検討する。

参考書として下記テキストを上げておく。

  • ジェフリー・ジョーンズ著,安室憲一・梅野巨利訳『国際経営講義』有斐閣,2007年。

  • Geoffrey Jones, Entrepreneurship and Multinationals, Edward Elgar2013.

  • フランコ・アマトーリ=アンドレーア・コリー , 西村成弘・伊藤健市訳『ビジネス・ヒストリー』ミネルヴァ書房,2014年。

  • 経営史学会編『外国経営史の基礎知識』有斐閣,2005年。

外国書講読(Reading in Foreign Language), 2018-2020

 本講義の外国書講読は、卒業後に企業などで働いていくなかで役立つ英語情報を把握する能力を養うために、基礎的な英語読解力の向上と経営学やビジネスに関する専門用語を学んでいきます。

 外国書講読A では5つのテーマに分かれた世界各国の代表的な企業・企業家に関して論じられているテキスト(Bennett, Andrew E. 25 Business Stories: A Practical Guide for English Learners. Springfield, MA: Merriam Webster, 2008)を講読していきながら、英語の基礎的な読解力を高めるとともに、色々な企業や企業家などを知りながら現代の経営や経済について考えていく講義となります。内容的には、秋学期の外国書講読Bに向けた準備的な学習となります。14回の授業を通じて、経営学やビジネスに関する専門用語を身につけ、より専門的な英語文献を読むために必要な読解力の向上を到達目標とします。

 外国書講読Bでは,近年の経営学の知見や動向を論じているテキスト(入江章栄『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』日経BP,2015年)において言及されている重要な英語論文を講読していきながら,学術論文の読み方やより専門的な経営学の知見を学習するとともに,そうした知見はどのような意味があるのかについて考えていく講義となります。内容的には、3・4年生として経営学をより専門的に学んでいくための発展的な学習となります。14回の授業を通じて、近年議論されている経営学の概念や専門用語を身につけ,学術論文を読むために必要な読解力とそれを整理する要約力の向上を目標とします。


〇下記テキストを用いて講義を行う。

  • Bennett, Andrew E. 25 Business Stories: A Practical Guide for English Learners. Springfield, MA: Merriam Webster, 2008.

〇参考書として下記テキストを上げておく。

  • 入江章栄『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』日経BP,2015年

経営文献研究(Studies in Business Literature), 2016-2020

経営学の研究において、「企業の成長」は重要なテーマの一つとして取り上げられ、多くの研究が行われてきた。それら研究においては、大企業へ成長する企業とそうでない企業の違い、持続的な成長を遂げる企業と低迷や倒産してしまう企業の違いなど様々な角度から活発に議論されてきた。

 本講義では、二つの代表的な文献を中心に取り上げながら、「企業が大企業へと成長する局面」と「大企業へと成長した企業が失敗する局面」という対照的な二つの状況に関する基本的論理の理解を通して、企業の成長について考察していく。経営文献研究Aでは、エディス・ペンローズの『企業成長の理論』の検討を通じて、企業が成長するロジックについて考え、経営文献研究Bでは、クレイトン・クリステンセンの『イノベーションのジレンマ』の検討を通じて、技術革新により大企業が低迷するロジックについて考えていく。

〇下記テキストを用いて講義を行う。

  • エディス・ペンローズ著,日髙千景訳『企業成長の理論 第3版』ダイヤモンド社,2010年

  • クレイトン・クリステンセン著,玉田俊平太監修,伊豆原弓訳『イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき 増補改訂版』翔泳社,2001年。

基礎専門演習(Fundamental Specialized Seminar), 2021 (Spring)

 経営史や経営学において,「経営戦略」は重要なテーマの一つとして取り上げられ,様々な角度から活発な議論がなされている。それら研究のなかでも,企業成長をもたらす経営戦略のあり方とはどのようなものかという点について,現在に至るまで多くの研究が行なわれてきた。

 本演習では,リチャード・ルメルト著『良い戦略、悪い戦略』の検討を通じて,「よく戦略とイメージされがちな形だけの『悪い戦略』」と「実際に企業を成長に導く『良い戦略』」という二つの異なる経営戦略の特徴や論理を理解しながら,企業成長をもたらす経営戦略について考えていく。そして、企業に成長をもたらす「良い戦略」とは何か、戦略の本質とは何なのかについて議論していきたい。

下記テキストを用いて講義を行う。

  • リチャード・ルメルト著,村上章子訳『良い戦略,悪い戦略』日本経済新聞社,2012年。

出版社HP:here 、Amazon:here 、紀伊國屋:here

〇参考書として下記テキストを上げておく

  • 淺羽茂・須藤実和著『企業戦略を考える』日本経済新聞出版社,2013年。

  • 沼上幹著『経営戦略の思考法』日本経済新聞出版社,2009年。

  • 三品和宏著『高収益事業の創り方』東洋経済新報社,2015年。

  • 三品和宏著『経営戦略を問いなおす』東洋経済新報社,2006年。

各国経済論(欧米)[アメリカ]The Structure of American Economy), 2019-2022

アメリカは、最大の経済大国として、世界経済に大きな影響を与える国であり、また日本にとっては、第二次世界大戦後から現在に至るまで、緊密な関係をもつ身近な国でもある。最近では、トランプ政権の政策転換から、アメリカはますます世界の注目を集めている。

 本講義では、アメリカ経済の特徴について多面的かつ歴史的視点から捉えていきながら、現代アメリカ経済の構造と今日的課題を考察していく。前期では、企業や経済政策に加え、移民や医療、貧困など様々な視点から今日のアメリカ経済の構造やそれが抱える諸問題について検討する。後期では、政府と企業の関係を中心に据えて、長期的な視点からアメリカ経済の発展や経路依存性について検討する。

〇参考書として下記テキストを上げておく。

  • 地主敏樹・村山裕三・加藤一誠『現代アメリカ経済論』ミネルヴァ書房、2012年

  • スティーヴン・コーエン=ブラッドフォード・デロング『アメリカ経済政策入門:建国から現在まで』みすず書房、2017年。

  • 谷口明丈・須藤功編『現代アメリカ経済史:「問題大国」の出現』有斐閣、2017年

  • 宮田由紀夫・玉井敬人『第2版アメリカ経済論入門』晃洋書房、2018年

Management, 2014-2020

Upon graduation, many of you will likely seek work in global companies that require English communication skills to effectively conduct business. This course offers to prepare you for this situation by gaining a fundamental base of English-language business knowledge and communication skills. The primary objective of this course is to convey, through business cases and related discussions, an understanding of basic management topics and theories. By the end of the course, students are expected to not only comprehend basic theories of management, but also be capable of applying these to business cases that require explanations in English.

Original course materials will be provided by the instructor. There is no specific requirement for students to obtain textbooks or learning materials.

First Semester (2019)

Week 01 – Introduction of the first semester

Week 02 - Facebook: Entrepreneurship

Week 03 - Apple: Corporate Finance

Week 04 - IKEA: Marketing

Week 05 - Nintendo Co: Innovation

Week 06 - Toyota Motor: Production and Operations Management

Week 07 - Foxconn Technology: Human Resource Management

Week 08 - Mid-Session exam and video

Week 09 - Sony: Business Strategy

Week 10 - Google: Corporate Strategy

Week 11 - Panasonic: Organizational Structure

Week 12 - Olympus: Corporate Governance

Week 13 - IBM: Business Ethics

Week 14 - Kikkoman: Business and Globalization

Week 15 - First exam and review of the semester


Second Semester (2019)

Week 01 – Introduction and review of the first semester

Week 02 - Nike: Corporate Social Responsibility (1): The path to the CSR company

Week 03 - Nike: Corporate Social Responsibility (2): How Nike just did it?

Week 04 - Cirque du Soleil and Blue Ocean Strategy (1): What is Blue Ocean?

Week 05 - Cirque du Soleil and Blue Ocean Strategy (2): New circus business model

Week 06 - Pokémon and Creative Industries (1): The scope of creative industries

Week 07 - Pokémon and Creative Industries (2): Internationalization of Pikachu

Week 08 - Ritz-Carlton Hotel: Service Business

Week 09 - Mid-Session exam and video

Week 10 - Square: Business Platform (1): The power of the business platform?

Week 11 - Square: Business Platform (2): Square’s platform strategy

Week 12 - Unilever: Green Management: Sustainability on management? (1)

Week 13 - Unilever: Green Management: Sustainability on management? (2)

Week 14 - GE and Westinghouse: Managing Corporate Change

Week 15 - Second exam and review of the semester

外国書講読(英語)(Reading in Foreign Language, English), 2015-2019

 本講義は、具体的な企業事例を交えつつ、経営に関する新聞雑誌記事や学術論文などタイプの異なる英語文献を講読していきます。これを通じて、英語情報を大まかに把握する速読的なリーディング能力を養い、かつ意味内容をより深く理解する分析的なリーディング能力を高めることをねらいとしています。また、各トピックに関するディスカッションを通じて考え、理解した内容を日本語で伝える力の向上も目指します。

 使用教材については、特定の教科書は使用せず、適宜プリントを配布します。